今回は、当サイト管理人も行っている、『ネットで音楽制作・作曲・アレンジ依頼などのサイト』について、特徴などについてお知らせします。2010年代半ばから、需要以上に供給が増えており、ネットで検索すると、いろいろな会社・クリエーターのサイトがでるようになりました。『どこに頼んでよいかわかりにくい』状況になっているので、特徴などをまとめてみます。
スキルマーケット・クラウドソーシング
スキルマーケット・クラウドソーシングの音楽制作はどうか?
最近増えている、『クラウドワークス』『ココナラ』などのスキルマーケット・クラウドソーシングで作曲・アレンジ依頼するパターンです。中には専業プロがアカウント持ってる場合もありますが、小遣い稼ぎのアマチュア・DTMサイトの『音楽で稼ぐ方法』に乗せられてしまった人もいます(そういう場合は、だいたいサンプルが豊富でないようです)。
5000円~10000円で作ってもらえるのはありがたいんですが、広告・サイト・機材・曲などに100万円単位で投資している人たちとの勝負になると、やはり厳しいかなと思います(このラインでやって、有名になった人を、私は知りません。)。
特徴などまとめ
特徴 | 費用はピンキリ、DTMブログなどに騙された小遣い稼ぎのアマチュアがいる例も |
費用目安 | 数千円~数万円(専業プロがアカウント持ってる場合) |
用途 | 個人使用、動画サイト、地下アイドル、小規模イベント |
同人サークル・ネットクリエーター
同人サークル・ネットクリエーター依頼の音楽制作は?
一部の同人サークルや、ボカロPなどのネットクリエーターは、サイトやSNSで楽曲オーダーを受け付けている場合があります。
費用については『決めてたり、決めてなかったり』と、不透明なところが。『東方アレンジ』『ボカロ』など大ジャンルの中には、商業経験者も多いでしょう。この手のジャンルに対しては、自分たちも活動してるだけあって、非常に強いといえるでしょう。
『サークルカット作る』『ブース設営』『サンプル音源準備』『グッズ配布』『店舗委託方法』など、即売会などの先輩だけあって、いろいろ教えてもらえるかもしれません(ただし、人によります)。
特徴などまとめ
特徴 | 特定ジャンル、クラスターに対して強い |
費用目安 | 明言されてないケースも多い(アレンジ10000から受け付けてもらえることも) |
用途 | 同人即売会・ネット配信・動画サイト |
ネットで作曲・アレンジを受け付ける専門サイト・音楽制作会社
ネットで作曲・アレンジを受け付ける専門サイト・音楽制作会社はどうか?
管理人が確認したところ、2004年くらいからはあった形態。古くからやってるところなどは対応事例も多く、幅広いジャンルで品質も安定・担当者のスキルも高いという状態だと思います(管理人は実際、100社はチェックしました)。ただし、マニアックなジャンル・特定ジャンルやシーンへの特化に関しては弱いかも。
レコーディングスタジオ併設なら、そのまま歌入れ・ミックスまでお願いできるでしょう。譜面や練習用音源も出してもらえるとベター。費用はクラウドソーシングよりは高いのですが、法人登記・事業者届け出を出していて所在が明確という安心感はあります。
特徴などまとめ
特徴 | 取引や幅広いジャンルでの安定性、ただし特定ジャンル突き抜けは弱い |
費用目安 | アレンジ作曲5~10万・レコーディング込み10万~ |
用途 | アーティスト活動・リリース音源から商用まで |
メジャー・商業プロが立ち上げてる系
メジャー・商業プロが立ち上げてる系のサイト・制作会社はどうか?
最近増えているパターンが、『2000~2010年代前半にメジャー活動・現在はフリーランスまたは制作会社立ち上げる』というパターンです。CDがそんなに売れていないので、せっかく厳しいコンペを勝ち抜いてリリースしても、たいして金にならない、みたいな事情があるかもしれません。そのほか、メジャー契約終了後、地元で制作会社やる例も。
費用はある程度かかりますが、『事務所経由でなく個人でもオーダーできる』『売っているCDそのまま品質で作ってくれる』というところでしょうか。作家事務所(ディレクター・スタッフ人件費が上乗せ)を挟むよりは、コストダウンされているといえるでしょう。業務用のpro tools hdx/ultimate(オーディオの解像度が高い)を導入している人も多いです。
バンド系よりは、作家事務所のアレンジャー系の方のほうが、多ジャンル対応能力が高いといえます。
特徴などまとめ
特徴 | 売っているCD品質・作家事務所を挟むよりコストダウン |
費用目安 | アレンジ作曲10~20 万以上など |
用途 | ほぼ全用途OK |
あとがき・まとめ
ネットでオーダーできる作曲やアレンジ依頼サイトにも、いろいろな形態がある点をお伝えしました。用途や予算に応じて選ぶとよいでしょう。一部のプロから『不当廉売だ』と言われがちなスキルマーケット・クラウドソーシングですが、個人的な用途に限れば、使って良いかもしれません(安く済む)。
ライバルが多い分野などは、『アイデア・発想・スキルで勝負する』『予算を積む』などが、今後も必要になりそうです。