(よんどけ移植)【EDMアレンジ】1音だけ!ピッチ&モジュレーションを駆使した、ド派手なビルドアップ用シンセサイザーSE作成

以前の記事では、『スネアロールなどで、音程をだんだん上げていくビルドアップ』というのをやったんですけど、今回は『定番中の定番、シンセサイザー音程変化をつかったビルドアップ』というのをやってみます。

音源のスペックにもよるんだけど、『1音だけ弾いて、超派手なビルドアップSE』というのができました。さっそく、やり方を確認していきましょう。

シンセサイザーで音程をあげてビルドアップする例

EDM系の曲では、シンセサイザーのビルドアップSEはだいたい入っているので、説明不要かと思いますが、一応紹介。例えば、以下の曲(Danny Avila & Merzo – “BOOM!”)を聴いてみましょうか。

曲の45秒くらいのところで、掛け声とともに(掛け声も大事です笑)、シンセサイザーが『ピュイーン』って上がっていく感じの音が聴こえると思います。こういうやつです。

ロマン時代のクラシックピアノ曲では、手数の多いオクターブ半音階上昇フレーズなどでビルドアップしていましたが、最近はシンセ一発です。よい時代になりましたね。

1音だけ弾く、ド派手なビルドアップ用シンセサイザーSE作成

音源選択(AIR Vacuum)、理由はピッチベンドレンジが大きい


なんか『digidesign』って書いてあるから、相当昔のモデルな印象。管理人が昔買った、古いバージョンのpro toolsについてきたやつだったと思います。現在でも『Avid Complete Plugin Bundle』などで手に入るかもしれません。


しかしこれを使う理由は『ピッチベンドレンジが大きい』という点。半音24個分,2オクターブあります。しかも、midiコントロールのレンジ全部(-8192~+8191)で2オクターブじゃないですよ。


音程を確認したところ、マイナス領域またはプラス領域だけで2オクターブです。midiコントロールのレンジ全部(-8192~+8191)を使うと、4オクターブの変化領域を確保できることになります。

これだけ動かせると、ピッチだけで大きく動くので、LFOやFrequency Shifterなどがなくても、かなり派手になります(しかも、どこまで上がるか押さえていれば、非常に制御しやすいです)。

セクションに合わせて、ピッチベンド・モジュレーションを設定していく


AIR Vacuumのピッチベンドレンジを24に設定した後は、楽曲のセクションに合わせて入力していきます。ピッチベンドのグラフをご覧ください。
chorusでまだ歌が入っているところは、-8192~0まで徐々に上げ、ブレイク部分で急降下&急上昇。メインメロディに向かって盛り上がるところで、一気にmax値の+8191までもっていきます。


そして、メインメロディに向かって4オクターブ上がるタイミングで、モジュレーションを入れて、音をうねうねさせていきます。

出来上がったシンセサイザーSE確認

では、mp3を聴いてみましょう(この音が入っている部分,バックはドラムやベースだけ)。

一音だけ弾いたわりには、かなり派手に音がうねりをあげている感じになったかと思います。

管理人が楽曲内でつかってみた例

管理人が著作権フリー曲サイトSSFに載せていた曲です。ドラムンベース系なんだけど、リズムパートが入ってこないパートが多いです(静か)。そのぶん、ドロップでは盛り上がるように、今回作ったシンセサイザーのビルドアップSEとか、シネマティック系の『ドカーン』みたいなパーカッションを起用しています。

ここまでやる必要があるかどうかは不明ですが、なかなか盛り上がるのではないかと思います。

あとがき・まとめ

  • シンセサイザーで音程をあげてビルドアップは、ドラムのロールなどとともに、盛り上げの定番手法
  • ピッチベンドレンジが大きい音源を使うと、ベンドだけでかなり派手に動かせる
  • セクション展開などにあわせて、モジュレーション(そのほかエフェクト)も併用してもよい

まとめると、こういうところでしょうか。音程をいじる方法はほかにもありますが、レンジさえ押さえておけば、ピッチベンドだけでもかなり制御しやすいのではないかと思います。ぜひ楽曲に合わせて、下げるパターンや、音色なども工夫してみてください。